『ロボカップ2017 名古屋世界大会』

暑中お見舞申し上げます。
開発部の日下です。

今年の夏休みは少し早めにいただきまして、
『ロボカップ2017 名古屋世界大会』の観戦に行ってきました。

ロボカップとは「2050年までに、ロボットでサッカーワールドチャンピオンに勝つ」
という目標を掲げ、ロボットによるサッカー、レスキュー、ダンスなどを競う世界大会です。
世界中で予選が開かれ勝ち抜いた40ヶ国の代表チームが集まっています。
大学生がメインですが、ジュニア部門もあります。
2016年の人工知能学会でロボカップ実行委員の方から直接お話を聞く機会があり、
何があろうと観戦したいと計画を立てておりました。

 

名古屋国際展示場の各ホールには至る所にロボット、ロボット…
SFのように人と見分けがつかないということはありませんが、
違う世界にいるかのような感覚になります。
作業効率を重視したもの、人に近い動作をするもの、人に出来ない動作をするものと、
何度同じ場所を訪れてもまったく違う体験がありました。

会場全体の雰囲気で気付いたのは壁がほとんどないことです。
通路、試合場、選手控えの間には50センチ程度の仕切りはありますが、
会場の端から端まで見渡すことができます。
本来対戦相手に秘密にしないといけないような作業も丸見えです。
これはロボカップの目的の一つに研究者同士の交流があるからだと考えています。
事実、他チームの選手同士でも交流している場面が至る所で見られます。

各国代表も非常に社交的で、試合が行われていないフィールドでは
デモンストレーションが行われ、子供に選手ロボットを触らせたり
説明したりと非常にアットホームな雰囲気でした。
もちろん、試合中はお互いに真剣です。

同じレギュレーション同士であればロボットの性能で差はつきません。
AIが考える戦略はチームごとにまったく違っています。
パスを多用するチーム、特殊なセットプレーを得意とするチーム。
独自の戦略とそれを実現するプログラミング、いろいろ刺激になります。

 
盛り上がったり、和んだりしたロボカップですが、次回はモントリオールで開催されます。
興味を持った方は是非とも見に行ってください。
遠くていけないという方は日本予選であれば
毎年開かれていますので、そちらはいかがでしょうか?

いえ、別に運営の回し者ではありませんよ。